株式会社ハート・オーガナイゼーションと救急医療及び遠隔医療強化を目的に事業連携協定を締結

 令和3年9月10日、上川北部医療連携推進機構は株式会社ハート・オーガナイゼーション(大阪市)と、上川北部医療圏の救急医療および地域医療の強化を目的に事業連携協定を締結しました。

事業連携協定の調印式の様子

具体的な協定内容は、以下の通りです。

1)救急医療支援

 循環器疾患の救急患者を対象として、地域医療機関の医師と名寄市立総合病院の専門医がリアルタイムに心エコーや12誘導心電図などの映像を共有し、音声通話を通して診断、治療を迅速に行うためのICTシステムの正式運用開始、および救急車からの患者情報リアルタイム伝送による救急車到着前までの支援の実施

2)遠隔診療支援

 道北北部地域医療機関の医師を、名寄市立総合病院の専門医が支援するための遠隔診療支援システムの強化

3)地域の医師の育成支援

 地域にいても最新の専門医療を学べる医師育成支援のためのICTシステムの実用化

 名寄市立総合病院は、救急医療支援を目的として、平成25年から道北北部地域の中核病院との間で診療情報を共有する医療連携ネットワーク(ポラリスネットワーク)を運用していました。加えて、本年7月からは名寄市の介護施設、調剤薬局、歯科医院もネットワークに参加して医療・介護連携ICTシステムを立ち上げ、地域包括ケアシステムを支援する機能が運用開始となりました。今回の取り組みはポラリスネットワークの救急医療連携、地域医療連携をさらに強化するための取り組みです。

当面は、士別消防署、枝幸消防署、士別市立病院、枝幸国保病院、美深厚生病院、町立下川病院との間で運用を開始します。

名寄市立総合病院の八巻多医師と士別消防署救急課長熊谷氏の対談

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